第4回 スケーリングだけでASIに到達できるのか

Google DeepMind「From AGI to ASI」完全解説|第4回 / 全9回

計算資源、モデル、データ、推論時間を拡大する第一の経路

シリーズ ERF Research Companion Series No.1

版 Publication Edition / Version 1.0 / 2026

キーワード スケーリング / 計算資源 / 推論時計算 / ASI

概要

Google DeepMindの『From AGI to ASI』は、AGIからASIへ進む可能性のある技術的経路を、次の四つに整理しています。

これらは互いに排他的な経路ではありません。複数の経路が同時に進み、互いに強化し合う可能性があります。

詳細目次
  1. はじめに
  2. 第1節 四つの経路の中で、スケーリングが特別である理由
  3. 第2節 スケーリングとは何を増やすことなのか
  4. 2.1 学習計算量
  5. 2.2 モデル規模
  6. 2.3 データ量とデータ品質
  7. 2.4 推論時の計算量
  8. 2.5 稼働するAIの個体数
  9. 第3節 なぜスケーリングがAIを進歩させてきたのか
  10. 第4節 しかし、計算量だけでは十分ではない
  11. 第5節 スケーリング則とは何か
  12. 第6節 大きなモデルを作ればよいわけではない
  13. 第7節 学習時の計算と推論時の計算
  14. 第8節 「学習済み知識」と「その場で考えること」
  15. 学習済みの能力
  16. 推論時に生成される能力
  17. 第9節 データの壁
  18. 第10節 テキスト以外のデータ
  19. 第11節 合成データはデータの壁を越えられるか
  20. 第12節 自己対戦が示す可能性
  21. 第13節 Mixture-of-Expertsと効率的スケーリング
  22. 第14節 量的拡大から質的飛躍は起きるのか
  23. 第15節 スケーリングが効かない問題
  24. 第16節 一体のAIが賢くならなくてもASIになり得る
  25. 第17節 実効計算量とは何か
  26. 第18節 スケーリングを支える物理的条件
  27. 第19節 経済的にどこまで続けられるのか
  28. 第20節 限界効用の低下
  29. 第21節 スケーリングの中心的な未解決問題
  30. 21.1 計算量はどの範囲で知能へ変換されるのか
  31. 21.2 スケーリング則はAGI以後も続くのか
  32. 21.3 データの壁を越えられるのか
  33. 21.4 推論時スケーリングはどこまで有効か
  34. 21.5 量的拡大は質的飛躍を生むのか
  35. 21.6 経済・資源面で持続可能か
  36. 21.7 個体の能力と集団の能力をどう区別するか
  37. ERF Commentary
  38. 第22節 AIのスケーリングと大学のスケーリングは異なる
  39. 第23節 大学教育における「より多く」と「より良い」
  40. 第24節 知識量よりも、選択と意味付けが重要になる
  41. 第25節 研究成果が大量生成される時代
  42. 第26節 スケーリングと知の集中
  43. 第27節 環境負荷とEcological University
  44. 第28節 「大きいこと」と「賢いこと」は同じではない
  45. 結論