Google DeepMind「From AGI to ASI」完全解説|第8回 / 全9回
データ、資源、研究の難化、抽象化の壁、身体性、そして社会による減速
概要
これまで、Google DeepMindの『From AGI to ASI』が示す四つの技術的経路を検討してきました。
これらの経路を見ると、AGIが実現した後もAIの能力向上が続き、やがてASIへ至る可能性があるように思われます。
詳細目次
- はじめに
- 第1節 六つの主要なボトルネック
- 第2節 第一のボトルネック――データの壁
- 2.1 なぜデータが不足するのか
- 2.2 データ量とデータ品質
- 2.3 AI生成データは解決になるか
- 2.4 高品質な合成データ
- 2.5 数百万・数十億人の利用者が生むデータ
- 2.6 データの壁が強く作用する経路
- 第3節 第二のボトルネック――経済的・自然資源需要の急増
- 3.1 AIは純粋な情報技術ではない
- 3.2 経済的に持続できるか
- 3.3 半導体だけではない
- 3.4 AIが資源効率を改善する可能性
- 3.5 資源需要が強く作用する経路
- 第4節 第三のボトルネック――現在のニューラル・パラダイムの限界
- 4.1 現在の方法でAGIに到達できるのか
- 4.2 現在のパラダイムが進化する可能性
- 4.3 根本的問題かもしれない欠点
- 4.4 この壁への対抗要因
- 4.5 四経路との関係
- 第5節 第四のボトルネック――研究の難化
- 5.1 「低い枝の果実」がなくなる
- 5.2 AI研究にも同じことが起きるか
- 5.3 人工研究者が状況を逆転させる可能性
- 5.4 認知労働と実験を区別する
- 5.5 四経路との関係
- 第6節 第五のボトルネック――抽象化の壁
- 6.1 人間の概念を学ぶAI
- 6.2 再結合と新概念の発見は異なる
- 6.3 ベンチマーク飽和の別の解釈
- 6.4 個体AGIの天井と集合的ASI
- 6.5 抽象化の壁を越える方法
- 第7節 身体性・現実接地のボトルネック
- 7.1 新概念は現実によって検証されなければならない
- 7.2 物理時間は圧縮できない
- 7.3 知能爆発への直線的な制約
- 7.4 デジタル領域と物理領域の差
- 第8節 第六のボトルネック――意図的な減速
- 8.1 技術的に可能でも、社会が許可しない場合
- 8.2 労働と社会契約
- 8.3 重大事故と社会的許可
- 8.4 ガバナンスは単なるブレーキではない
- 8.5 国際競争による反作用
- 第9節 六つの制約はどのように重なり合うのか
- 9.1 データの壁と抽象化の壁
- 9.2 抽象化の壁と身体性
- 9.3 研究難化と再帰的自己改善
- 9.4 資源制約と国際競争
- 9.5 事故と進歩速度
- 第10節 AGIでちょうど進歩が止まる可能性
- 10.1 AGI以前に停滞する可能性
- 10.2 AGIから弱いASIへ比較的滑らかに進む可能性
- 10.3 急激な知能爆発
- ERF Commentary
- 第11節 大学はAIの摩擦を減らすだけの制度ではない
- 第12節 データの壁と大学の知識資源
- 第13節 抽象化の壁と人間の研究
- 第14節 身体性と大学
- 第15節 研究の速度と学問の時間
- 第16節 意図的な減速と大学の公共的責任
- 第17節 大学は「アクセル」と「ブレーキ」の両方を担う
- 結論
